昔から「発酵食品」と「根菜類」は多くの食材の中でも、体に対する健康効果が特に優秀であると言い伝えられてきました。
その中でも有名なのは、胃腸に関する整腸作用です。
しかし、この他にも発酵食品と根菜類には体温を高くしてくれる作用も備わってあると、最近話題になっています。
そこで本記事では、発酵食品と根菜類の種類についてと、これらの食材にはどうして体を温めるパワーがあるのかについて調べてみました。
体を温めてくれる効果がある食材の種類~発酵食品~
「日本人になじみ深い食品と言えば?」
そう聞かれた時、あなたはまず何を思い浮かべますか?
- 味噌
- 納豆
- 漬物
- しょうゆ
代表的な日本食でもあるこれらの食品類を、頭に思い描いた人も多いのではないでしょうか?
日本で古来から食べられてきた多くの食材には、体を温めてくれる効能があります。
発酵食品には、腸内環境を整えてくれる効能も持っています。
このため胃腸の働きが鈍くなることの多い寒い季節には、いつもより積極的に発酵食品を食べることがおすすめです。
ちなみに日本食ではありませんが、日本でも好きな人がたくさんいる「チーズ」も牛乳を発酵させて作られている食材です。
そのため、チーズにも体を温めてくれる力が備わっていることがわかっています。
発酵食品で体を温めたいなら味噌汁がピッタリ!
発酵食品を使った料理にはいろいろなものがありますが、1番おすすめしたいのは「味噌汁」です。
朝起きて体が目覚めていないときに食べても体を温かくしてくれるうえに、汁ものなので消化にもいいです。
さらに、味噌汁は普通だと熱い状態で飲みますよね?
そのため、普通の発酵食品をそのまま食べるよりも、体温を上げる効果をさらに高めてくれる効果があります。
どうして発酵食品には体を温める効果がある?
そもそもなぜ、発酵食品には体を温める効果があるのでしょうか?
これには発酵食品に多く含まれている成分のひとつである、酵素が深くかかわっています。
酵素とはタンパク質の1種で、私たちの体内でも作ることは可能です。
主に体の中では、分解や代謝などの役割をはたしているタンパク質はとても大切な成分。
代謝は体を温めるうえで必要なことです。
酵素が多く含まれている発酵食品を食べることによって、私たちの体内では活発に代謝が行われます。
この代謝がおこることによって体温が上がる仕組みになっているため、発酵食品を食べることは代謝を促し、体を温めることに繋がっているのです。
発酵食品に含まれている酵素はダイエットにも効果がある?
発酵食品に含まれている酵素は、私たちの体の中で大切な働きをする成分のひとつです。
実は近年、そんな酵素の持つ健康効果を使ったダイエット方法が、密かにブームになっています。
「代謝をあげることで、体の脂肪に働きかけるため酵素はダイエットにも効果がある」
酵素の持つそんなメリットを上手く活用していることで、ダイエットにも役立てているんですね。
食べ物以外で、ダイエット効果のある飲み物類について興味がある人にはこちらの記事もおすすめです。
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体を温める食材の種類~根菜類~
数ある野菜の中でも、体を温める効果の高い食材に「根菜類」があります。
特におすすめなのは漬物にしてもおいしい「かぶ」や、生で食べても体温を上げる効能がある「にんじん」です。
それから以前冷え性の人にも効果的!生姜の持っているすごいパワーについての記事でご紹介しました「生姜」にも、すばらしい体温上昇効果があります。
体を温める根菜類の種類についてですが、寒い地域で収穫される食材に多い傾向となっています。
また「大根」などの冬が旬の野菜にも、体を温めてくれる食材がたくさんあることが根菜類の特徴です。
ただし、根菜類は発酵食品と違う部分があります。
根菜類はそのまま食べても体温上昇効果があるものと、加熱して食べることで体温を上げる効果があるものと、2種類があるからです。
発酵食品と同様に体温を上げる効果が高い根菜類ですが、そのまま食べても効果的なのかどうかについては注意しなくてはいけません。
生で食べても体を温めてくれる根菜類
- にんじん
- 生姜
- 自然薯
- かぶ
加熱して食べると体を温めてくれる根菜類
- ねぎ
- 大根
- れんこん
- にんにく
- にら
- たまねぎ
- ごぼう
このように生で食べても効果があるものと、加熱して食べると効果がある根菜類と2つに分けられています。
自分の好みや体調に合わせて、調理法もいろいろ考えてみてくださいね。
ちなみに私がおすすめしたい食べ方は、ズバリ「筑前煮」です!
生で食べても体温を高くしてくれるにんじんや、加熱して食べるといいれんこんなどが1度に食べられるので筑前煮はまさにピッタリ。
この他にもしいたけなど、風邪予防に効果を発揮するきのこ類も同時に食べられるので一石二鳥のメニューとなっています。
どうして根菜類は体を温める効果がある?
根菜類には、どうして体を温める効果があるのでしょうか?
その秘密は根菜類に含まれている栄養素のミネラルとビタミンEにあります。
ミネラルは体の中で、タンパク質を活用する時に必要な要素として知られています。
私たちの体の血液や筋肉を作るためには、タンパク質が必ず必要です。
人間の体は筋肉を動かすことで、熱を発生させる力を持っています。
「体の体温を高めるためにも、熱を生みだす筋肉を作る」
タンパク質を摂るということは、このように体温を上げることにも繋がっているのです。
それから根菜類に多く含まれている栄養素、ビタミンEも体を温める作用を持っています。
一般的にはあんまり知られていませんが、実は冷え性に対して効果が高いことでビタミンEは定評ががあります。
冷えに効果があるメリットに着目して、今ではビタミンEのサプリメントも販売されているほどなんですよ。
ビタミンEは血行を良くしてくれる効果と、体のホルモンの働きを上手く調節してくれる2つの効果があります。
そのため、冬の寒さが苦手な人にとっては必須の栄養素です。
ミネラルとビタミンEはこのように体の体調管理をする上でも大切なので、積極的に根菜類を食べるように普段から心がけたいですね。
美味しい根菜類を手に入れたいならばどうすればいい?
体を温める効果がある根菜類ですが、なかなか新鮮なものや味がいいものを手に入れるのは大変ですよね。
特に都会に在住している人の場合、新鮮な野菜を買うのに苦労している話を人から聞きます。
そんな時、おすすめしたいのが宅配野菜で有名な「大地を守る会」です。
私は比較的、新鮮な野菜が手に入りやすい地方在住です。
しかし、そんな人間でも「大地を守る会」から野菜を宅配してもらって、その新鮮さと美味しさに感動しました。
実際食べて「えっ!こんなに美味しい野菜が配達してもらえるの?」とビックリしました。
「大地を守る会」の宅配野菜については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
冷え性の人は積極的に発酵食品と根菜類を食べるのがおすすめ
このように発酵食品と根菜類には、私たちの体温を温かくしてくれるうれしいメリットがいっぱいです。
そのため寒い季節はもちろんのこと、冬の間冷え性で悩んでいる人は、積極的に発酵食品と根菜類を食べることをおすすめします。
食品類ではこの2つの部類がいいのですが、いろんな保温法や足元の防寒グッズも合わせて使えば、より体を温かくすることができますよ。
このほかの冷え性対策について、さらに詳しくはこちらの記事でまとめています。
まとめ
発酵食品と根菜類が体を温める効果が高いと言われるのには、食材に含まれている成分に秘密がありました。
酵素やミネラルなど体温を上げるために重要な栄養素は、風邪予防やアンチエイジングのメリットもある大切なものです。
寒い季節に体を温めたい時以外でも、季節の変わり目など心身に対してストレスを感じやすい時には、できるだけ普段の食事に発酵食品や根菜類を取り入れるようにしてみましょう。
毎日の食生活を少しずつ気にかけるだけでも、体調管理ができますよ。
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寒い季節に体をぽかぽかに温めたい時には、生姜のパワーが手軽に実感できる「生姜紅茶」もおすすめです。
ショウガオールの持つ効果と紅茶の温かさで冷えを改善できる生姜紅茶は、こちらの記事でご紹介しています。