寒い季節、就寝前に温かいお風呂に入ると、心も体もほっこり癒されますよね。
湯冷めしないうちに寝床に入れば、風邪をひかず翌日も元気に過ごすことができます。
冬の楽しみの1つと言ってもいいバスタイムですが、実は体の芯まで温かくなるためにはいくつかのコツがあることをご存知でしょうか?
本記事では体が長い間ぽかぽかと温かくいられるお風呂の温度と、おすすめの入浴方法について調べてみました。
熱いお風呂に短時間の入浴だと体の表面しか温まらない?
外気温が低い季節になると、温かいお風呂が恋しくなりますよね。
「なるべく早く体を温めたいから」
そう思って、ついついお風呂の温度を熱めに設定している方も多いんじゃないでしょうか?
しかし、寒いからと言ってお風呂の温度をあまり熱めに設定してしまうと、少し入浴しただけなのにのぼせそうになることもあります。
こうなってしまうと短い時間しか入浴できず、長い間湯船につかることはできません。
結果的に体の表面だけは温まるのですが、体の芯までは完全に温かくなっていないということもありうるのです。
せっかく体を芯まで温めたくてお風呂に入ったのに、これでは意味がないですよね。
それに寒さで全身が冷えている時に、温度差のありすぎるお風呂に入浴することは体に対してよくありません。
特に血管に対して悪影響を及ぼすので、ほどよい温度で入浴することが大切です。
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体が冷えている方必見!芯まで温まれるお風呂の温度とは?
体の芯までしっかりと温まりたい方や、冷え症を改善したい方にぜひ試してほしいお風呂の温度があります。
それが「39度」の温度で長く入浴することです。
冬は平均すると42度くらいの熱い温度で入浴していらっしゃる方が多いです。
そのため、39度と聞くと「風呂の温度が低すぎて逆に風邪をひくんじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、39度という設定温度は実際に入浴すると「熱すぎず、でも寒すぎず」の適度な温かさです。
比較的長い時間湯船につかっていても、のぼせることもありません。
長時間ゆっくりとリラックスして温まることができる、いい温度なのです。
39度のお風呂に長い間入浴していると、だんだん全身がぽかぽかとしてくるので、お風呂を上がるころには体の芯まで温かくなっていることが実感できますよ。
実際に39度のお風呂に15分程度入った場合と、42度のお風呂に3分程度入った場合にどういった違いがあるのかを研究した機関があります。
その結果、39度のお風呂に長く入浴した人のほうが、湯船からあがってからも長時間体温が高くなっていたことがわかっています。
ゆず湯も体を芯まで温めてくれる!
冷え性の方は、ここへさらに「ゆず」を入れるともっと体を温めることができますよ。
ゆずの温浴効果については「冬の悩みの強い味方!ゆず湯は保温と血行促進と癒しに効果絶大だった」という記事で詳しく書いています。
体を温めるには「全身浴」と「半身浴」どちらがいいの?
このように体の芯まで温かくなるには、お風呂の温度設定がとても大切になってきます。
実は冬の入浴法にはそれと同じくらい大切なことがあります。
それは湯船の浸かり方です。
「体にいいから」と、いつもお風呂は「半身浴」ですませている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
半身浴はお風呂で読書などをする時に適していることから、実践している人も私の身近にたくさんいます。
ですが、冬の寒い季節だとお風呂に入った際、半身浴だけを行ったのでは全身を温めることができません。
半身浴を行う場合には「全身浴」と組み合わせることをおすすめします。
芯まで温まる上に体に負担のかからないおすすめの入浴方法とは?
全身浴と半身浴の組み合わせ方最初に、肩まで浸かる全身浴で30分程度入浴します。(のぼせそうになったら30分より短い時間でもOKです)
体調に合わせてくださいね。
全身浴でしっかりと体が温まった後で、半身浴を10分程度行います。
半身浴後はシャワーなどで汗を流して湯冷めしないうちに上がります。
この全身浴と半身浴の組み合わせ、実はメリットがかなり多い入浴方法です。
全身浴の後でそのままお風呂から上がるよりも、体に対して負担がかからない入浴であると言われています。
寒い季節に全身浴した後で急にお風呂から上がると、体温の変化が激しくなってしまいがちです。
さらに半身浴を組み合わせると、体温の変化が緩やかになるので血管にダメージを受けないようにする以外に、「自律神経」の乱れを抑えることにもなります。
リラックス効果を高めることで有名な「副交感神経」を活発にしてくれる作用まであるので、ストレスを感じている時にもおすすめですよ。
お風呂上りは湯冷めしないように気を付けよう!
お風呂上りに気を付けてほしいのが「湯冷め」です。
しっかりと体の芯まで温かくなったのにも関わらず、だらだらと過ごしていると気温が低い季節なんかは特に湯冷めをしてしまい、最悪風邪をひいてしまうこともあります。
お風呂から上がったら湯冷めをしないうちに、早めに温かい寝床に入ることを心がけるのがベストです。
ですが「風呂上りにちょっとゆっくりしてリラックスしたいな」という気分の時ってありますよね?
そんな時には、あらかじめ部屋を温かくしておいてアロマなどを使うと、気持ちがほっこりして癒されますよ。
こちらの記事では寝る前に使うといいアロマの紹介をしているので、興味のある方はこちらも参考にどうぞ。
体が温まった状態で熟睡するにはブルーライトは厳禁
お風呂上りに体がポカポカと温まった状態で寝床に入った時、習慣でスマホを触ってしまうことはありませんか?
体が温まっている間にぐっすりと熟睡したいならば、スマートフォンの使用は厳禁です。
「メールやラインが来ていないか?」
などと気になり、ついつい触ってしまいがちなスマホですが、スマホの画面からは脳を活性化させる作用のある「ブルーライト」が放たれています。
そのため、スマートフォンを使うと目がさえてしまい熟睡できなかったり寝つきが悪くなってしまったりすることがあるので、寝る直前の使用には注意してくださいね。
まとめ
入浴時に体の芯までしっかりと温まることは、湯冷めを防ぐうえでも大切な入浴法の1つです。
特に寒い冬の間は、体を温かくしてから布団に入れば睡眠時にぐっすりと熟睡できるため、他の季節以上にお風呂の入り方には気を付けることが大切です。
しっかりと体温を温めて、気温が低い日でも元気に活動できるように心がけたいものですね。
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