心身に疲労を感じた時には、癒し作用のある方法で回復したいものですよね?
実は自然の中には、精神的なリラックス効果だけでなく、体の疲労を治す働きまでそなえているものがあります。
それが私たちの身近な香りのひとつでもある「緑林の香り」です。
「この緑林の香りで一体どのようにすれば疲労を癒す作用を得られるのか?」を中心に、今回は調査してみました。
緑林の香りには疲労を癒す働きやストレスの軽減作用がある
長時間の会議などで、精神的に消耗すると疲労を感じることは多いですよね。
そんな時には緑林の香りを嗅ぐことで、疲労とストレスの両方を癒すことが可能です。
緑林の香りと言うのは、森の清々しい香りや植物の葉の匂いのことを言います。
森林の香りは気分的にはリラックス効果を得られそうですが、香りを嗅いだだけでどうして疲労を癒すことができるのか疑問ですよね?
実はこれには、緑林の香りに含まれている「2つの成分」が大きく関係しています。
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緑林の香りに含まれている2つの成分について
緑林の香りには大きく分けて2つの成分があります。
それが「青葉アルコール」と「青葉アルデヒド」です。
青葉アルコールは、私たちの身近にあるほぼすべての木の葉に含まれている成分です。
ちなみに日本人になじみのある「緑茶の新茶」にも、この青葉アルコールの成分が含まれていることがわかっています。
緑茶を飲むと気持ちがホッとするのは、この成分のおかげかもしれませんね。
対して青葉アルデヒドですが、これは青葉アルコールが酸化して発生した成分です。
そのため青葉アルコールよりも、青葉アルデヒドのほうがさらに嗅いだ時に緑の香りが強く感じることができます。
緑林の香りが持つその他の作用について
疲労を癒す効果とストレス軽減の作用で注目されている緑林の香りですが、実はこの他にもさまざまな効能を持っています。
「記憶力の向上による学習能力アップ」や「頭の疲労軽減」さらに「ダイエット効果」や「更年期障害の改善」に「快眠作用」など、現代人が悩んでいるあらゆる事柄に効果的です。
サルの実験でも緑林の香りには疲労を癒す作用がみられた?
以前、東京都の医学総合研究所では、緑林の香りが持つ効果について「ある実験」がされたことがあります。
まず1匹のサルに緑林の香りを嗅がせます。
もう1匹のサルには香りを嗅がせません。
そして2匹ともに、ボタンを押し続けるという同じ作業を繰り返しさせました。
すると香りを嗅がなかったサルは次第に作業効率が低下したにもかかわらず、緑林の香りを嗅がせたサルは長時間作業を続けても効率よくボタンを押していたそうです。
この実験を聞いただけでも、緑林の香りが持つ疲労を癒す効果のすごさがわかりますよね。
緑林の香りはどんなものに含まれている?
緑林の香りはこのように、心身の疲労回復やストレスの軽減などさまざまな事柄に役立ちます。
現代人が持つその他の悩みにもかなり効果的なので、実際に日常生活でも活用してみたいですよね。
緑林の香りに含まれている「青葉アルコール」などの名前を聞くと、なんだか難しく思えますが、実は比較的簡単に香りを嗅ぐことが可能です。
身近なものでは、街路樹や観葉植物などにも含まれています。
そのため、自然の多い公園や山にハイキングに行ってみるのもおすすめですよ。
自然の中を散策することで、さらに癒し効果が倍増できます!
または草引きをした時や、芝刈りをした時の青葉の香りも緑林の香りの1つです。
これらの自然の香りを凝縮して作られているアロマオイルや香水などにも、緑林の香りが含まれています。
先ほどちょっとご紹介した、緑茶の中にももちろん緑林の香りが入っています。
自分に合った緑林の香りを実感できる方法を探してみてくださいね。
まとめ
緑林の香りは道端に生えてある自然の草花や街路樹など、身近なところで触れることの可能なストレス軽減方法です。
溜まった疲労を癒す効果や記憶力のアップ、さらに快眠作用など現代人にとってはどれもうれしいメリットばかりとなっています。
公園や芝生の香りにも心をリラックスさせてくれる効果がありますが、部屋に飾ってある観葉植物やアロマオイルの香りを嗅いでも同等の効能を得ることができます。
自分の体質や生活スタイルに合うものを試してみてくださいね。