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80年代のカルチャーがたくさん登場「スローモーションをもう一度」が面白い!

スローモーションをもう一度 コミックス マンガ・本
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ここ最近、雑誌やテレビなどで80年代に流行した音楽や文化がリバイバルヒットしていることをご存知ですか?

30年以上前にヒットしたものがいったいなぜ、今頃になって見直されているのでしょうか?

その答えの1つが隠されている作品、「スローモーションをもう一度」がマンガ好きの間で話題になっています。

80年代の魅力がたっぷりつまった「スローモーションをもう一度」について、ピックアップしてみました。

 

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一見は今どきの高校生だけれども…。

あらすじ

「スローモーションをもう一度」は、クラスの中でもイケているグループに属している男子高校1年生「大滝」くんの独白から始まります。

 

大滝くんは学校ではとてもクールな雰囲気を醸し出している「今どきの高校生男子!」といった印象のある男の子です。

 

そんな大滝くんなのですが、クラスメイト達が今流行りの音楽や遊びに夢中になって話している輪に積極的にはいっていきません。

 

彼らが流行になっている歌のことなどを自分に話してきても、やんわりと受け答えしているのです。

 

実はそんな大滝くんには、クラスメイトには言えないある秘密がありました。

 

彼は今から30年ほど前に一世を風靡した「80年代」音楽アイドルが大好きな男の子だったのです。

 

小学生の時に1度、大滝くんは自分の大好きな80年代のおもちゃのことを友だちに話したことがありました。

 

しかし、その時友だちに80年代のおもちゃを「つまらない」と、言われたことが今でも彼の中でトラウマとなっていたのです。

 

このことが理由で大滝くんは高校生になっても、周りの友人たちには自分の趣味である「80年代のカルチャー」のことを話せずにいました。

 

ですがそんなある日のこと、ひょんなことから隣の席の一見地味な同級生女子「薬師丸」ちゃんが、自分と同じ80年代のカルチャーが好きな子なのだと気が付きます。

 

80年代が好きなもの同士である2人は、ここから交流が始まっていくのですが…。

 

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80年代の歌やおもちゃなどが盛りだくさん!

カセットテープ

大滝くんと薬師丸ちゃんという現代の高校生を主役にしている今作ですが、物語のもう1つの主役と言ってもいいのが80年代に流行った歌の数々です。

「スローモーションをもう一度」、はマンガの各話のタイトルにある特徴があります。

タイトルとなっているのが、80年代には誰もが知っていた歌の名前であることです。

そしてタイトルになっている歌の内容も、絶妙にその回の話とリンクしているのがニクイポイント。

読んでいて「すごくいい演出だな~」といつも感心してしまいます。

大滝くんと薬師丸ちゃんの2人を繋いでいるのは、お互いが好きな80年代のカルチャーなのです。

そんな2人の仲をさらに深めてくれるのが、マンガの中にちょくちょく登場する80年代のグッズです。

最近また、人気が急上昇している「カセットテープ」とか、80年代の子供に大人気だった「ウォーターゲーム」など、当時の世間で大ブームを巻き起こした有名な商品が次々とマンガに登場するのです。

知っている人にとってはほんとうに懐かしく感じられます。

その一方で、知らない人にとっては「新鮮で新しい!」という点でも「スローモーションをもう一度」は見どころたっぷりの作品となっています。

 

「80年代ってこんな風だったのかな~?」と思わせてくれる恋愛模様

仲のいい高校生男子と女子が階段に座って話をしている

マンガの最初のほうを読んでいると感じるのですが、大滝くんと薬師丸ちゃんの2人は他人に対してどこか壁を作っています。

「クラスメイトに自分からは積極的に関わらないタイプ」の2人なのです。

同年代とはけっして共感できないものだからこそ、80年代のカルチャーは大滝くんと薬師丸ちゃん、2人の距離を徐々に近づける重要なアイテムとなっています。

大滝くんよりもさらに人に対して積極的ではない性格の薬師丸ちゃんですが、物語が進むにつれてもっと他の人たちとも関わりをもとうと頑張る姿を見ることもできます。

その姿は読者が見ていて清々しい感動を覚えるほどです。

そんな風に、登場人物の成長していく姿に爽やかさを感じることのできるマンガである「スローモーションをもう一度」ですが、主人公である大滝くんと薬師丸ちゃんの2人の関係も、見ていてとても甘酸っぱい気持ちになれます。

「たぶん80年代の恋愛ってこんな雰囲気だったんだろうな~」

そんな風に思わせてくれる2人の関係性は、読んでいる人の気持ちをほっこりとさせてくれます。

いわゆる今どきの高校生とはどこか違っているのです。

恋愛に発展する速度や趣味など、大滝くんと薬師丸ちゃんはかなり時代をさかのぼっているところもたくさんあります。

ですがこの「スローモーションをもう一度」は、そんなところこそがすごく魅力的な作品なのです。

 

まとめ

何かと目まぐるしい現代社会は、私たち人間にとってストレスを感じやすい時代だと言われています。

「スローモーションをもう一度」に登場する80年代のカルチャーは、そんな目まぐるしさに慣れている現代人にとっては古く感じるかもしれません。

しかし、もう一度当時の流行歌やおもちゃなどを見直してみると、決して今でも色あせていない魅力がたくさん詰まっています。

80年代を知っている人も知らない人も、当時の流行に目を向けてみてはいかがでしょう?

日本がすごく元気だったころの文化が持つ意外な面白さに、大滝くんや薬師丸ちゃんと同じく心を躍らせることができますよ。