半身浴や全身浴、それにぬるま湯への入浴など、お風呂の入浴法ひとつとってもさまざなま方法があります。
そんな中でも、疲れを癒す効果の高い「温冷交代浴」という入浴法をご存知ですか?
実はあまり聞きなれない「温冷交代浴」には、すごい疲労回復作用があったんです。
本記事では、体にどんないい効能があるかや、どうやって行うのかについてご紹介していきます。
温冷交代浴の持つ疲労回復作用について
「温冷交代浴」は、体が本来持っている疲労回復効果を引き出す入浴方法です。
その日に溜まった疲労をその日のうちに回復する作用があるので、プロのスポーツ選手も積極的に取り入れていることで知られています。
疲労を回復する上に自律神経に対する癒しの効果があることも、大きなポイントの1つです。
温冷交代浴を行うことで、冬で冷えた体の血行も良くなります。
そのため、発汗作用も自然に高くなるので、全身のデトックス効果までも期待できるのです。
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温冷交代浴を行う方法
- まず最初に足のくるぶしまでを大きめの洗面器などに溜めた冷水に浸けます。
- 20秒間が目安ですが、冷たさを感じてこれ以上無理だと思った時は数秒間でも大丈夫です。(洗面器の大きいものがない時にはシャワーで冷水を足にかけただけもかまいません)
- その後、40~41度に設定したお風呂に入浴します。
- 3分間、力を抜いて肩まで浸かりゆっくりと温もります。
- その後、また最初に戻って、足のくるぶしまでを冷水に浸けます。
この動作をおよそ3回程度繰り返します。
体の疲労度によって、交代浴を行う回数は変えてみてください。
その際には、最も多くても6回までにしてくださいね。
負担が気になる人は、通常よりもさらに安全面に配慮することが重要です。
上記に書いてある温度よりも冷水やお風呂の温度をぬるめにするなど、気をつけるようにしてください。
温冷交代浴の後は必ず水分補給を!
温冷交代浴を行うことで発汗作用が高まるため、体の新陳代謝も活発化します。
そのため、入浴後にそのままでいれば、脱水症状になる可能性も否定できません。
脱水症状を防ぐためにも、入浴後は水などを飲んで血液がドロドロになるのを防ぎましょう。
入浴中に浴室にペットボトルを持ち込んで水分補給するのも、疲労回復を更に効果的に行う意味でおすすめの方法です。
温冷交代浴を行うことでどんな作用があるの?
お風呂で温冷交代浴を行うことによって、体にはおよそ20度もの温度差が生まれます。
最初に足を冷水に浸けることによって、血管は一時的に縮まります。
ですが、その後すぐに温かいお湯に入浴することで、血管の拡張効果が起こるのです
その結果、温冷交代浴を繰り返すことで血行が良くなり、体内に溜まった疲労物質を外に流れやすくしてくれる作用があります。
血行が改善されるので、疲れが原因でコリ固まった筋肉や肩こりもほぐれますよ。
さらに、血行を良くするということは、体の代謝を高くしてくれる作用も得ることができます。
そのため、ダイエット中の人にも効果的です。
しかし、普通の入浴に比べて血行が良くなる温冷交代浴と言えども、保温効果への過信は禁物です。
入浴後に遅くまで起きていると、再度体が冷えてしまうのでこの点には注意してください。
温冷交代浴の後は疲労回復の効果を上げる意味でも、湯上りから2時間ほどで就寝することがおすすめです。
ポカポカと体が温まるので、ぐっすりと朝まで熟睡することができるメリットもありますよ。
まとめ
疲れが溜まっている時には、普通にお風呂に入浴しただけでも体の疲労回復に役立ちます。
疲労感をその日のうちに癒す即効性が欲しい!
そんな時には、今回ご紹介しました「温冷交代浴」のほうがより強い効果を発揮してくれます。
体に溜まった疲労感がなかなか抜けない時や、多忙の時期にはぜひ試してみてください。
「温冷交代浴」はプロのスポーツ選手も取り入れている健康法なので、体への効能も高くておすすめです。
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体の疲労を回復する効果が高いのが温冷交代浴のメリット。
ですが、さらに体の疲れを癒したいのであれば、お風呂に「入浴剤」を使ってみるのもおすすめです。
たとえば、日本でも有数の温泉地である「別府」でしか作られていない「湯の花」などは、特に体への健康効果も高くて人気がありますよ。
湯の花を使ったおすすめの入浴剤については、こちらの記事でもご紹介しています。
ぜひ参考にどうぞ。