近年テレビや雑誌などで「生姜女子」という言葉がよく話題になっています。
生姜女子とは生姜を入れた紅茶を保温ポットに入れて持ち歩いたり、さまざまな食べ物に生姜をたっぷりと入れたりして、こよなく生姜を愛する女性たちのことを指します。
日本でもはるか昔から親しまれてきた生姜ですが、なぜ今になってこんな風に生姜の大きなブームが起きているのでしょうか?
これは生姜が本来持っているすばらしい健康への効能が、現代の人々にとって必須のものであることが関係しているようです。
今回はそんな生姜の持つ魅力について、特集していきます。
身体を温めたいのなら生姜が1番いい!
かつて生姜は漢方薬の一種として、日本で古くから活用されてきました。
生姜は薬として使用する以外にも薬味としてもおいしく、また風味もいいためいろんな料理にも使用されています。
生姜と言えば爽やかな味わいの中に、あのピリっとした辛味があるのが特徴ですよね。
実は生姜の辛味の中には、私たちの身体を温めてくれる秘密が隠されていたのです。
ジンゲロール
ショウガに含まれている成分の1つに「ジンゲロール」があります。
ジンゲロールは身体の血管を拡張してくれて血行をよくする効能のある成分です。
しかもこのジンゲロールはそれだけではありません。
なんと風邪などのウイルスや細菌などを退治してくれる効能や、咳を鎮めてくれる力までそなわっています。
生姜が風邪にもいいという話は有名ですが、その理由はこのジンゲロールにもあったようです。
ちなみにジンゲロールは生の生姜に含まれている成分なので、紅生姜などにして生姜を食べることで効率よく摂取できます。
ショウガオール
生姜に含まれる「ショウガオール」は身体のなかでも、特に胃腸の血行を良くしてくれる効能があります。
さらに抗酸化作用も豊富に含まれているので、美容が気になっている女性にとってショウガオールはピッタリの成分なんです。
生の生姜を加熱することによって、ジンゲロールが変化して生まれたものがショウガオールです。
ジンゲロールも血行を良くするため体内を温める効能はありますが、時間をかけてじっくりと芯まで体温を上げてくれる作用は圧倒的にショウガオールの方が上です。
寒くなると身体の動きが鈍くなってしまう方や、冷え性がひどい方には生の生姜よりも「乾燥生姜」や加熱したショウガの方を積極的に摂取することをおすすめします。
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生姜の効能を実感するのにおすすめの方法とは
このように寒い季節に身体をポカポカと温めるにはうってつけの食材である生姜ですから、冬には毎日少しずつでいいので食べ続けることが大切です。
日ごろの料理の際に調味料としても使える「生姜油」を常備しておけば、毎日生姜を食べる時に便利ですよ。
生姜油の作り方
- 作り方は洗った生姜を皮ごとでいいので、みじん切りにする。
- フライパンに生姜とごま油を入れて中火で炒めて煮立ってくれば、弱くする。
- さらに3分程度炒めたら出来上がりです。
- 生姜が冷めたら瓶に入れて保存しましょう。
- 冷蔵庫内ならば2週間くらい保存できます。
生姜油は生姜焼きを作る際に入れてみたり、味噌汁を作る際に少しスプーンにとって入れるとおいしいですよ。
クセがないので、いろんな料理に使用できるのがメリットです。
あの有名お茶漬けメーカーは生姜の部活まで作ったってほんと?
ここ最近の女性を中心とした生姜人気に着目した有名な会社があります。
それは日本人の大好きなお茶漬けで有名な永谷園さんです。
永谷園さんが生姜を日ごろからたくさん食べられるようにと開発した「冷え知らずさんの生姜シリーズ」は、寒い季節になるとよくスーパーなどでも販売されている人気の商品です。
10年以上前にシリーズが誕生してから、力を入れているようなので皆さんも1度は見かけたことがあるかもしれませんね。
そんな永谷園さんでは、社内活動の一環として「永谷園生姜部」という部活まで存在しています。
さらに永谷園さんではなんと「生姜部の歌」まで作っているのだとか!
生姜の持っている素晴らしい効能に、いかに永谷園さんが一目置いているかがわかる部活動ですね。
まとめ
生姜は身体を芯から温かくしてくれるため、最近では女性に特に支持されている食材です。
ピリッとした味が特徴なのですが、意外と胃腸に優しいことも生姜の持つ魅力の1つです。
寒い冬の季節は気温も低く、空気も乾燥していることから体調を管理することはなかなか難しいですよね。
そんな時こそ古くから漢方としても活用されてきた生姜が持つ、すごい健康パワーを貸してもらいましょう。
少しずつでいいので生姜を毎日食べ続ければ、冬でも冷え性知らずで活発に過ごすことができますよ!