ここ数年、「甘酒」がひそかなブームになっていることをご存知でしょうか?
甘酒と言えば「酒」という名前がついているのに、まったく「アルコール」が入っていないことから、小さい子供でも楽しめる飲み物として日本では昔から愛されている飲み物です。
そんな甘酒ですが、なぜ今ごろになって急に注目されているのでしょうか?
本記事では、その秘密を探るため「甘酒」が持つ魅力と、体に対する効能についてを調査してみました。
甘酒には「酵素」をはじめ、豊富な栄養素が含まれている
甘酒は米麹に水を加えて、発酵させることで作られている飲み物です。
発酵した麹菌には、私たちの体内で健康効果をもたらしてくれる「酵素」を生成するパワーが高くそなわっています。
「酵素」と言えば体に効果的な働きをしてくれることから、最近テレビや雑誌などでもよく取り上げられている有名な栄養素です。
甘酒が持つ酵素の働き
- 食べたものの消化と吸収を助けてくれる
- 血液の巡りを整えて、血行をよくしてくれる
麹を発酵させて作る甘酒には、「9つもの必須アミノ酸」や「ビタミン」さらに「ミネラル」なども豊富に含まれています。
たった1杯のなかにこれほどの栄養成分が含まれているのですから、甘酒は健康効果が抜群な飲み物であると言っても過言ではありません。
特に「必須アミノ酸」に関しては、人間が体内で作ることができない栄養素として知られています。
そのため必須アミノ酸は、必ず食材から摂取する必要があります。
必須アミノ酸をはじめ、他にも多くの栄養を豊富に含んでいることから、甘酒は別名を「飲む点滴」とまで言われているんですよ。
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甘酒の発酵過程で生まれる「ビタミンB」が美容に効く!
米の麹は発酵するときに「ビタミンB群」を生み出す作用を持っています。
「ビタミンB群」には糖質や脂質を分解し代謝させる働きがあるため、体の新陳代謝を活発にする効果があることでも有名です。
代謝が活発に起こるということは、体のなかにある細胞の代謝も活発にしてくれる効果もあるということです。
細胞の新陳代謝が上がれば肌もキレイになるうえ、ダイエット作用まで得ることができます。
甘酒のダイエット効果を活用したい人は、普段の料理でも甘酒を使ってみましょう。
甘酒を砂糖の代わりに調味料として活用すればダイエット効果が!
自然の甘みが優しい味わいを醸し出している甘酒は、砂糖の代わりにもなります。
砂糖の代わりに甘酒を調味料として普段の料理に使うことで、カロリーを控えめに抑えることも可能です。
日ごろから甘酒を調味料として活用することで、ダイエット効果が期待できますよ。
さらに甘酒には自然の甘味成分であるオリゴ糖や、血圧の上昇を抑える効能を持つペプチドの量も豊富に含まれています。
オリゴ糖には腸の善玉菌を増やす効能がそなわっているので、腸内環境を正常に整えてくれる力もあるのです。
甘酒は麹から作られているので麹菌の持つ働きにより、体内に入ることで消化酵素の役割も果たしてくれます。
体内に栄養素が吸収されやすい性質まである甘酒は、まさに「いいことずくめの飲み物」というわけです。
冬だけ飲むのはもったいない!甘酒は夏の熱中症対策にも
「飲む点滴」と言われている甘酒ですが飲む季節と言えば、比較的冬のイメージが強い人が多いのではないでしょうか?
もちろん寒い季節に温かい甘酒を飲むことは、精神的にリラックスできるうえ、体を温める効果が高いのでおすすめです。
しかしこれほど栄養効果の高い甘酒を、冬以外はまったく飲まないでいるのはすごくもったいないことです。
近年は温暖化の影響により、夏になると多くの人が毎年のように「熱中症対策」で悩みます。
そんな熱中症対策の一環としても甘酒を強くおすすめします!
夏の暑さに参ってしまい、食欲まで落ちてしまうことってよくありますよね?
胃腸が暑さでバテてしまい、あんまりごはんを食べたくない気分になってしまった経験がある人は多いと思います。
食事をとりたくない時でも、バランスのいい豊富な栄養素を含んだ甘酒を飲むことで、夏バテを予防することは可能です。
先ほどご紹介しましたように、甘酒には夏には欠かせない「ミネラル」が豊富に含まれています。
夏は汗といっしょに体外にミネラルが排出されてしまうので、甘酒を飲むことでその分を補給してあげましょう。
効率よく熱中症対策ができますよ。
夏はアイス甘酒にして飲むのがおすすめ
夏バテ予防に甘酒を飲むのであれば、なんといっても「アイス甘酒」にするのがおすすめです。
ホットで飲むイメージのある甘酒ですが、夏向けにアイスにしてみてもかなりおいしくなります。
アイス甘酒は意外とのど越しも良く、喉が渇きを感じる夏でもすんなりと飲み干せますよ。
今までホットでしか甘酒を飲んだことがなかった人も、思わずハマってしまうくらいの味わいです。
アレンジしてもおいしいアイス甘酒
夏においしいアイス甘酒ですが、カボスやレモンの果汁を1~2滴たらして飲むとまた違った味わいを楽しむことができます。
「柑橘系の果汁と甘酒を混ぜてアレンジするの?!!」
そんな風に思うかもしれませんが、これが意外に相性がいいんです。
柑橘系でアレンジすることによって清涼感が増すので、アレンジ甘酒は夏におすすめです。
ちなみに私はいつも、ガラスのコップに入れてお風呂上りに飲んでいます。
汗をかいたお風呂上りに飲めば、甘酒は意外とサッパリするのですごくおいしいですよ。
まとめ
古来から日本で親しまれてきた「甘酒」は、「必須アミノ酸」や「ビタミン」「ミネラル」など栄養素を豊富に含む飲み物です。
米麹から作れているため、冬はやさしく心身を温めてくれ、夏は熱中症を防いでくれる効果があるので1年を通しておすすめできます。
ちょっと食欲がないときでも、飲み物なので摂取しやすく手軽に栄養を補えれるのもメリットです。
体にいいものを試してみたい時、ぜひ「甘酒」を飲んでみてください。
なつかしい素朴なおいしさが、心身に癒しの効果をもたらしてくれますよ。
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