あなたはほうじ茶に関するこんなうわさを知っていますか?
「実はほうじ茶には、便秘の解消効果があるらしい」
このうわさ「知ってる、便秘に効果があるよ!」という人もいれば、「そんなことはない!ほうじ茶は便秘をなおしてくれないよ」という人もいます。
ほうじ茶は本当に、便秘解消には効果がないのでしょうか?
もしも効果がないのであれば、どうしてこんな話が広がったのでしょう?
今回気になったので、ほうじ茶と便通解消について調べてみました。
ほうじ茶の成分には便秘を解消する効果があるの?
結論から言うと、ほうじ茶に含まれている成分には便秘を解消する効果はありません。
「カテキン」や「テアニン」さらに「ビタミンC」など、ほうじ茶は健康に効果のある成分を豊富に含んでいます。
カテキンには風邪に対する予防効果があるのですが、便秘の解消を促す作用はありません。
テアニンやビタミンCなど、他の健康成分も同様です。
ほうじ茶が持っている主な効能は、以下のようになっています。
ほうじ茶の効能
- 血行を良くしてくれる
- リラックス作用
- インフルエンザや風邪の予防
- 脂肪分の分解
- 生活習慣病の予防
ほうじ茶が持つ効能についてさらに詳しくは
なぜ女性を中心にほうじ茶ブームが来ているのか?理由を調べてみた
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なぜほうじ茶が便秘を解消すると言われている?
ほうじ茶には風邪予防などの効果がある反面、便秘の解消効果がありません。
それなのに、なぜ「ほうじ茶は便通を改善する」と言われているのでしょうか?
これには、便秘の解消に必要な要素が関係しています。
便秘を改善するために大切なことは、ひとつではありません。
野菜から食物繊維を摂取すること。
乳酸菌のパワーで腸内環境を整えること。
ストレッチなどの軽い運動で腸を働かせる。
これらすべてが、便秘の解消には大切なことです。
さらに忘れてはいけないのが「水分補給」です。
便秘になってしまう理由のひとつに、便の水分が不足していることがあります。
便に適度に水分を含ませることで、腸はスムーズに排便を行えるのです。
実は、ほうじ茶が便秘の解消に効果的だと言われている大きな理由は、体の水分補給に適している飲み物だからです。
水分補給に最適な要素をたくさん含んでいるほうじ茶を飲むことで、体内にとどまっている便の排出を促すことができます。
ほうじ茶を飲めば体内に水分がいきわたり、腸内の便にも適度な水分を含ませて、便通を良くする作用が得られるというわけなのです。
ほうじ茶はノンカフェインで利尿作用が少ないため水分補給に最適
ほうじ茶が体の水分補給に適している理由には、カフェイン成分が少ないお茶であることにも関係があります。
カフェインは頭の覚せい作用がある他にも、体内の水分を外に出す高い利尿作用を持っている成分です。
例えば紅茶やコーヒー、緑茶などの日本茶には、多くのカフェイン成分が含まれています。
「これは水分補給にいいから」
そう思いながらカフェインが多い飲料を飲んでしまうことで、結果的に水分は体内からたくさん出て行ってしまうのです。
これでは便秘の解消に効果が得られませんよね。
その反面ほうじ茶は、カフェインの含有量が少ないので水分補給にも最適です。
ほうじ茶には、便通解消への直接的な効果はありません。
しかし、水分補給としてほうじ茶を飲むことで、便秘を間接的に改善することが期待できます。
ほうじ茶で便秘の改善効果を高めたいならどうすればいい?
ほうじ茶はアイスで飲んでもおいしいですが、便秘の改善効果を高めたいのであればホットで飲むことをおすすめします。
温かい飲み物を飲むことで、人間の腸は働きが活発になるからです。
ほうじ茶を温かくして飲むことで、さらなる便秘への効果が得られますよ。
まとめ
「ほうじ茶」は、便秘の解消に効果のある成分を含んでいません。
しかし水分補給としてほうじ茶を飲むことで、間接的に便秘に働きかけてくれます。
カフェインをほとんど含まないほうじ茶は、利尿作用も少ないので水分補給にピッタリです。
さらに夜ほうじ茶を飲んでも、睡眠の妨げにならないので飲む時間帯を選ばないこともうれしいポイントですね。
ただし、カフェイン抑え目だからと言ってあまりほうじ茶を飲みすぎると、夜間にトイレに行きたくなってしまいます。
寝る前にほうじ茶を飲む場合には、トイレに行きたくない程度の量にしておくことがおすすめです。